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ブックマークに溜まった怖い話を集約
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ばあちゃん
71 本当にあった怖い名無し sage 2009/11/20(金) 00:27:24 ID:kKlMUnIN0
おいらです。
>>32の犬が喰われた話について、当時犯人が誰ということまでは突き詰められなかったと聞いています。
じいちゃんにもいろいろあって、そういった結論に凝り固まっていた部分も多分にあるでしょう。明治生まれの、もうこの世にはいない老人の話と思って、許してつかぁさい。
で、今度はいろいろあったウチのばあちゃんの最期について。
自分にとっては生々しい話しですが…宜しければ。
今回は、スレの趣旨にあっていればいいんですが。
ゴメンね、ばあちゃん。


ーーーーーーーー
なぜか、親戚の死に絡んで、不思議な目によく逢う。
最初は、高校学園祭の準備をしているときだった。
クラス対抗の行灯行列用に、角材の骨組みにカナヅチを振るっていると、グラウンドの木立の影に、誰か立ってこちらを見ているのに気づいた。
顔はよく見えなかったが、一瞬でばあちゃんだと解った。
「ああ、ばあちゃんか」と思って釘の頭を叩いたとき、はっとした。
こんなところに一人で来れる筈がない。ばあちゃんは、入院しているのに…
すぐにその木立の方を振り返ったが、そこには誰も居なかった。

ふた月ほど前、休日の昼間、ばあちゃんが自宅の台所で倒れているのを、遊びに来ていたおいらが最初に見つけて救急を呼んだ。動かさない方がいいと漫画で読んで知っていた。症例にも心当たりがあった。
案の定、クモ膜下出血だった。(手塚先生ありがとう)


72 本当にあった怖い名無し sage 2009/11/20(金) 00:29:41 ID:kKlMUnIN0
幸い、命は取り留めたものの、その後のボケ具合はかなり強烈。一方畑仕事で鍛えた体は何処も悪くなかったため、病院内でゾロゾロ徘徊してしまい、大変だったらしい。
伯母さん、お袋、小母さんの三姉妹は交代で付き添った。
時折、記憶がフラッシュバックするのか、ばあちゃんは目を見開いて、お袋達を口汚く罵ることすらあったという。
「あんなに昔のことなのに」
「だって、そのころは母さんも生まれてないでしょ?」
「オオタニ」
「よく覚えていたもんだね」
「あれが、ばあちゃんの本心だったのかも知れないね」

制御の効かなくなった頭から溢れ出る、「正」も「負」もごった煮の、ナマの感情。

それを、マトモにぶつけられた娘三人の心労と負担は、計り知れない。
ある夜、三人揃って、夜中泣いているのを見たこともある。疲れているのがわかった。
(当然、旦那連中も協力を惜しまなかったことを付け加えておきます)
基本的におばあちゃん子だったおいらが、見舞いに行きたいというと、逆に言われた。
「見舞いに行ってもお前とは解らないだろう。行ったところで仕方ない」と。

…ゆえに状況を詳しく知らず、のほほんと高校生活を勝手にエンジョイしていたおいらも、その時は持っていたカナヅチを放り出し、何か不吉なものを感じて速攻で学校を早退した。
家に帰り着くと、親父も弟も早引きしてきたらしく、慌ただしく身仕度している。

「もしかして、ばあちゃんか?」
「今学校に電話しようとしてたところだ。どうして解った?」
「学校に、ばあちゃんが来た」
親父は「そうか」と言ったきり、それ以上話さなかった。

75 本当にあった怖い名無し sage 2009/11/20(金) 00:42:00 ID:kKlMUnIN0


通夜と葬式は無事に終わったが、出棺のとき、霊柩車の最後の別れのクラクションが故障して、しばらく鳴り止まなかったのを覚えてる。
それからはいろいろと奇妙な事が立て続けに起こった。仏壇から手が出ているのが見えたり、微妙にばあちゃんの遺影の表情が変わったり。
それまでは不思議と嫌な感じはしなかった。だって、おいらのばあちゃんだもの。

そうこうしているうち、高校三年になって、おいらに彼女が出来た。
弱小部、部長の権限で一年生の後輩を運よく引っ掛けて…まあ自宅同士だったし、当然Hもない、今でいえば清い交際だ。
その頃、祖父母が亡くなって残ったのは全部女の三姉妹。既に全員が別の家に嫁いでいて、母方の実家が空く状況になり、結局、おいらの親父が嫁方の墓を守るという約束で、おいら家族は札幌の借家を引き払い、祖父母の家に代わって住むことになっていた。

…ゆえに、急においらの家は広くなり、文化系である我が部活は、合宿しようということになった。この家で。

ちょっとばかり隠しておいた酒も飲み、いざ就寝というときも、男部屋女部屋を区別するでもなく、一間のまま一階の広間に、有りったけの布団を敷いて雑魚寝をした。
部員同士、おいらと彼女が付き合っていたのは明白・公認だったので、当然彼女の場所はおいらの横。衆人監視の中、どうのこうのできる筈もなく、ぎりぎり隠れて手を繋ぐくらいで眠りについた…と思った。

その夜中、生まれて初めての金縛りにあった。意識ははっきりしている。横に彼女の頭が見える位置だった。

気配がした。誰か居る。見下ろしている。


82 本当にあった怖い名無し sage 2009/11/20(金) 08:33:08 ID:omUk7smE0


けど、その視線はおいらに向けられたものじゃなかった。
ばあちゃんだった。すぐ横に寝ている、彼女の上に座っていた。
そのままの実感のある、いつもの姿で彼女の上に正座している。ギーっと目を見開いて、彼女の顔を眼前まで覗き込んでいた。
彼女は寝息を立てている。気づいていなのか?重くないのか?
いや、ばあちゃん、そもそもなんで出てきたの?よりにもよって今夜に。それも彼女の上に座って、何してんの?

「!!!!!#$&%@#$!!!!!」
声にもならない呻きを振り絞った。多分何かの音になったと思う。
ばあちゃんは、目を見開いたまま、おいらの方に振り向いた。
正直、恐ろしかった。あんな顔と、目を見たことは今まで一度もなかった。
目をそらすことができない。ばあちゃんは目を見開いたまま、彼女とおいらを見比べてる。


83 本当にあった怖い名無し sage 2009/11/20(金) 08:36:53 ID:omUk7smE0
「俺を想ってくれるのは嬉しいけど、もう、そうやって出て来るのは止めて下さい!」
汗だくになりながら、ようやくそこまで言い終えた。
それまで目を見開いていたばあちゃんは、それが聞こえたのか、一瞬固まった様に見えた。そして少し小首をかしげ、何か言いかけたまま、スーッと消えた。

結局この後、おいらのこの声でみんな起きだしてしまった。こっちはこっちで、急に恥ずかしくて堪らなくなった。これはウチの家族の問題だ。他人を巻き込むことじゃないし、寝ていた彼女にも本当のことなんか言えない。しかも、部長たる自分の家での一件だ。
これは誰にも話せない。

内心で、おいらは後悔していた。ばあちゃんは何か言いたかったのか?それを聞けなかった。
そしてもう二度と、ばあちゃんにはこの世では会えないだろう。そうボンヤリ確信していた。何故なら、おいらが言ってしまったのだから。「もう会いたくない」と。
あんなに好きだったのに。
今更どんなに謝っても、届かない。

人は死ぬと、いつの時点の記憶を持って現世に化けて来るのだろう?
きっとあった筈の、若く楽しかった時の優しい思い出か?
それとも亡くなる直前の、ボケてしまった状態の、記憶とも呼べないマダラな断片か?
この世への恨み?苦しい痛み?

死者は、向こうでも永遠にそれを繰り返すのだろうか?
もしそうなら、…そしてそれが後者だったとしたら、悲しすぎる。



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