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ブックマークに溜まった怖い話を集約
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転職はお早めに
http://2ch-kowai.seesaa.net/article/164221517.html

ちょうどそのとき、エレベーターのドアが開いた。ケイさんが出てくる、と思ったが出てこない。あれ、おかしい。なんで出てこないんだ。そう思いながら乗り込み、ケイさんがいる4階へ向かった。車イスの音はまだかすかに聞こえていたが、次第に聞こえなくなっていた。

4階につき、エレベーターを降りると、とたんに鋭い声が飛んで来た。

「バカ野郎!!」

声の主はもちろんケイさんだった。怒鳴られたのはもちろん俺。

「な、なんですか」
「テメェ、毎回毎回ざけんじゃねぇよカス。役立たずの疫病神が。」

眉間に5本ほどシワをたたえたケイさんに、暴言をはかれた揚句アゴを鷲づかまれた。痛みと驚きに悲鳴をあげると、

「飲め。」

と言われてペットボトルを口に突っ込まれた。中身は日本酒らしく、嫌なツンとしたにおいがした。

「ケイさん、俺、未成年なんですけど…」

つか、職場に、しかも夜勤中に酒ってどうよ。しかしケイさんはお構いなしに言った。

「お前、ヤられやすいっつったろ。面倒臭ぇの連れてきやがって。」

サーッと血の気が引いた。

「ま、まさか」「気味悪くニタニタ笑いやがってよ。白目剥いてるわヨダレたらしてるわ口裂けてるわで。首ひっくり返ってやがるし。夢見のワリィ。」

つまり、気味悪くニタニタ笑う、白目剥いてヨダレたらして口裂けてる首ひっくり返った「何か」が俺についてきてたらしい。そして、「それ」をまたもケイさんが払ってくれた?らしい。

「お前、本当いい加減にしろ」

ケイさんは非常に不機嫌そうに頭をボリボリかきながらステーションに戻っていった。おそらく除霊の為に飲ませてくれたのであろう日本酒の残りは、ご丁寧に自分のポケットに再び忍ばせて。アル中め。

しかし、なにはともあれ俺はさりげないケイさんの優しさに感謝しながら、ケイさんに続いてステーションに入り、巡回の記事を書く為3階のカルテを手にとったそして、ずらりと並んだカルテのネームを見て気付いた。

3階には、車イスを使っている患者さんはいないことに。

痴呆はあっても、歩ける人しかいない

なら、

あ の 車 イ ス の 音 は ?

震える手でカルテを書きながら、俺は本気で転職を考えた。
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